発熱に効果のある漢方薬8選

「症状・病気別」漢方の効果・効能

熱による悪寒や発汗、ふるえを元に診断を行う

どんな症状?

発熱は、感染などの原因により、体温調節を司る脳の視床下部が刺激されることによって現れる全身症状です。

発熱によりふるえが出たり、高熱のせいで意識がもうろうとすることもあります。

高熱が出る病気には、感染症、悪性腫瘍、膠原病、アレルギー性疾患、血液の病気、内分泌・代謝の病気などがあります。

原因が判明しないのに、37~38℃の熱が続く状態を不明熱といいますが、倦怠感、食欲不振、不眠、頭痛、下痢などの症状をともなうことがあります。

現代医学での診断・治療

発熱のしかた、時間的経過や推移、発疹や悪寒、胃腸症状、めまいなどの随伴症状の有無、既往歴についての問診、診察のほか、血液検査、尿や便の検査、X線検査などを行い、原因が判明しないときは、さらに精密検査が行われることもあります。

発熱の原因が感染症であれば、抗生物質が用いられるように、原因となる病気に合わせた治療を行います。

漢方での診断・治療

漢方でいう「熱」は、必ずしも体温の上昇をともなうものではなく、熱感を訴える場合にも「熱」としてとらえます。

逆に、体温が上昇していても、熱感をともなわずに寒がる場合は「寒」といいます。

身体の表面に熱感が自覚され、体温の上昇がある場合を発熱、熱がからだの内部に隠されて、表面に現れることが少ない場合と体温の軽度の上昇の場合を微熱ととらえます。

また、このような熱の症状に加えて、重ね着をしてもゾクゾク寒気を感じる状況を悪寒といいます。

発汗の有無などにより、病気の状況を判断して、さまざまな処方を使い分けます。

よく使われる漢方処方

黄連解毒湯/おうれんげどくとう

自覚症状

のぼせ気味で、赤ら顔、目の充血、不眠、頭痛、動悸、いらいら、めまい、口の渇き、吐き気などがある人。

証のタイプ

実証

使用上の注意など

特になし

葛根湯/かっこんとう

自覚症状

自然発汗がなく、頭痛、寒気、肩・背中にゾクゾクとした感じをともなう人。

証のタイプ

実証

使用上の注意など

胃腸が虚弱な人、体力が弱っている人、発汗過多、食欲不振、高齢者、高血圧、狭心症などの心臓病がある人、高度の腎臓病の人、交感神経刺激剤を併用する人には慎重に用いる。低カリウム血症などによる偽アルドステロン症の副作用。

白虎加人参湯/びゃっこかにんじんとう

自覚症状

高熱、のどが渇く、発汗が激しい、多尿、顔がほてる、手足の冷えなどの症状がある人。

証のタイプ

実証

使用上の注意など

甘草、グリチルリチン酸およびその塩類を含む製剤との併用注意。

柴胡桂枝湯/さいこけいしとう

自覚症状

みぞおちや脇腹付近の圧迫感や痛み(胸脇苦満)、寝汗、頭痛、吐き気などの症状がある人。

証のタイプ

虚実間証

使用上の注意など

甘草含有製剤と併用する場合、副作用に間質性肺炎による発熱や呼吸困難、発赤やじんましん、膀胱炎などの症状が出ることがある。

小柴胡湯/しょうさいことう

自覚症状

かぜ、熱感、寒気、みぞおちや右脇腹付近の圧迫感や痛み(胸脇苦満)、舌苔(ぜったい・舌の表面の白い苔)、口が苦い、悪心・嘔吐などがある人。

証のタイプ

虚実間証

使用上の注意など

インターフェロン製剤を使用している場合、肝臓の疾患がある場合は、間質性肺炎などを引きおこすことがある。

桂枝湯/けいしとう

自覚症状

かぜの初期、頭痛、悪寒、関節痛、自然発汗、体力の衰えなどをともなう人。

証のタイプ

虚証

使用上の注意など

特になし

香蘇散/こうそさん

自覚症状

胃腸虚弱、頭痛、みぞおちのつかえ、不安、不眠、食欲不振、吐き気、胃内停水(胃のあたりをたたくとピチャピチャという振水音がする)などをともなう人。

証のタイプ

虚証

使用上の注意など

低カリウム血症などによる偽アルドステロン症による副作用。

柴胡桂枝乾姜湯/さいこけいしかんきょうどう

自覚症状

顔色が悪い、冷え、貧血、口の渇き、尿量減少、食欲不振、軟便、動悸、息切れなどの症状がある人の微熱。

証のタイプ

虚証

使用上の注意など

特になし

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